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AI Overviewsとは?検索への影響と、今からできる対策

著者AI Score AIマーケティング部監修飯塚 祐世

AI Overviews とは、検索結果の最上部に出る AI がまとめた回答

AI Overviews は、Google 検索の結果ページの最上部に表示される生成 AI による回答です。検索した内容の要点をまとめた文章と、その根拠になったウェブページへのリンクが並びます。

AI Overviews は Google の中核的な検索ランキング・品質システムを使い、検索インデックスから取得したページに基づいて回答を生成します。2026 年 1 月からは Gemini 3 が既定モデルとなっています。

AI Mode は、Google 検索上で追加質問を重ねながら、比較や調査を進められる対話型の検索機能です。AI Overviews が検索結果に要点を示すのに対し、AI Mode は複数回のやり取りを前提としています。対応環境では、AI Overviews の文脈を引き継いで AI Mode で質問を続けられます。

Google検索で「SEOって何?」と検索した際に表示されたAIによる概要。回答本文、参照元リンク、従来の検索結果が表示されている

Google検索で「SEOって何?」と検索した際に表示された「AIによる概要」の実例。表示内容は検索日時や利用環境によって変わります。

表示されるのは「生成 AI が特に役立つ」と判断された検索

AI Overviews が出るかどうかを決めるのは、検索するユーザーではなく Google のシステムです。Google は、生成 AI が特に役立つと判断でき、かつ回答の品質に高い確信が持てるクエリで表示するよう設計したと説明しています。

ユーザー側から表示をオフにすることはできません。Google 検索ヘルプは、機能を無効にすることはできないが、検索を行った後に「ウェブ」フィルタを選択できると案内しています。AI による概要を見たくないユーザーは、検索した後にウェブフィルタへ切り替えます。

日本では 2024 年 8 月から「AI による概要」として提供されている

日本語版の AI Overviews は、2024 年 8 月 16 日に提供が始まりました。Google は同日、AI による概要を日本・英国・インド・インドネシア・メキシコ・ブラジルの 6 か国へ拡大し、各国の言語への対応も開始すると発表しています。

同じ発表では、AI による概要の文章内に関連するウェブページへのリンクを直接追加する試験も進めていると述べられています。Google はその初期段階でパブリッシャーのサイトへのアクセスが増加したとしていますが、増加の規模を示すデータは公開していません。

AI Overviews で、ユーザーの検索行動が変わった

AI Overviews の登場で大きく変化したのは、検索結果ページを見た後にユーザーがリンクを踏むかどうかです。順位を取れていても、そこから先のクリックが起きにくくなっています。

AI 概要があると、検索結果のリンクを踏む割合は 15% から 8% に下がる

Pew Research Center の調査(米国成人 900 名のブラウジング履歴、2025 年 3 月、Google 検索 68,879 件)によると、AI による概要が表示された検索でユーザーが従来の検索結果のリンクをクリックしたのは 8% でした。AI による概要が表示されなかった検索では 15% で、およそ半分に下がっています。

概要のなかに置かれたリンクがクリックされる割合はさらに低く、AI による概要が出たページ全体の 1% にとどまりました。閲覧をそのページで終える割合にも差が出ており、AI による概要があると 26%、ないと 16% でした。

AI による概要がない検索では検索結果リンクのクリックが15%、ある検索では8%、概要内リンクは1%であることを示した比較図

同じ調査では、回答者の 58% が 2025 年 3 月中に少なくとも 1 回、AI による概要が表示される検索を行っていました。米国では、1 か月のうちに過半数のユーザーが一度は目にしていたことになります。

クリックされないまま終わる検索は、AI Overviews の登場以前から増え続けていました。SparkToro が Similarweb のクリックストリームパネルをもとに集計したところ、2026 年 1〜4 月の米国では Google 検索の 68.01% がどの結果もクリックされないまま終わっています。2024 年の 60.45% から 7.5 ポイントの上昇です。

Google は「クリックの総量は安定している」と説明している

Google は、AI Overviews がサイトへのトラフィックを減らしているという見方を否定しています。Google 検索責任者の Liz Reid 氏は 2025 年 8 月 6 日のブログで、Google 検索からウェブサイトへの総オーガニッククリック量は前年比で比較的安定しており、「質の高いクリック」は前年よりわずかに増えていると述べました。ここでの質の高いクリックとは、ユーザーがすぐに前のページへ戻らないクリックを指します。

2024 年 7 月の公式文書でも、AI Overviews を使うユーザーは検索の利用頻度が高く結果への満足度も高い、AI Overviews のリンクから遷移したクリックは滞在時間が長い傾向がある、と説明されています。

AI Overviews 対策の出発点は、SEO の延長線上にある

Google の公式ガイドによれば、AI Overviews に参照されるための特別なマークアップや AI 専用のコンテンツは必要ありません。Google 検索セントラルは、新しい機械可読ファイルや AI 用のテキストファイル、特別な構造化データを作る必要はないと明記しています。

大前提:インデックスされ、スニペット表示が許可されていること

AI Overviews の参照リンクとして表示されるには、ページがインデックスされ、スニペット付きで Google 検索に表示できる状態にある必要があります。2026 年 6 月に更新された Google の公式ガイドは、サイトが Search Console の生成 AI 機能で掲載対象になっていることも要件に挙げています。

確認する箇所は次の 4 つです。

  • robots.txt でクロールを拒否していないか
  • CDN やホスティング側でクローラーをブロックしていないか
  • noindexnosnippet を意図せず付けていないか
  • Search Console の「Search generative AI」で除外を選んでいないか(設定が提供されている場合)

Google は 2026 年 6 月から、Search Console の一部サイトへ生成 AI 機能の掲載可否を管理する設定を段階的に提供しています。既定は「掲載する」です。利用できるサイトでは、AI Overviews、AI Mode、Google Discover の生成 AI 機能からサイトを除外できます。

通常の検索結果に表示する情報量は、引き続き nosnippetdata-nosnippetmax-snippet で制限できます。noindex は AI 機能だけでなく、ページ自体を Google 検索の対象外にする指定です。

SEO の評価は引き続き重要。ただし、参照元は元の検索語の上位ページだけではない

AI Overviews は Google の検索インデックスと中核のランキング・品質システムを利用するため、従来の SEO は引き続き土台になります。ただし、Google は元の質問を複数のサブトピックへ展開する「クエリのファンアウト」を使い、通常検索より広く多様なページを探すと説明しています。

そのため、元のキーワードでの順位だけでは、AI Overviews に参照される可能性を十分に判断できません。狙ったキーワードひとつだけでなく、関連する質問や比較軸を含むトピック全体に答えられる情報設計が必要です。

領域によっては更に高い信頼性基準が求められる

金融や医療など、情報の質が決定的に重要な領域では、AI Overviews の基準は他より高く設定されています。Google は、YMYL(Your Money or Your Life)と呼ぶクエリでは信頼できる情報源による裏付けをより高い基準で求めており、多くの場合は専門家に相談すること、あるいは提示された情報を確認することをユーザーに促すと説明しています。

Google が求めているのは、信頼できる情報源による裏付けです。この領域のコンテンツでは、誰が書き、誰が内容を確認したのかを示せる状態にしておくことが前提になります。

まとめ

AI Overviews は、Google 検索の上部に、生成 AI がまとめた回答と参照元リンクを表示する機能です。Google が生成 AI による回答が役立つと判断した検索で自動的に表示されます。

ユーザーが検索結果ページ内で答えを得やすくなるため、従来の検索結果へ移動せずに検索を終える場面が増えます。外部調査ではリンクがクリックされにくくなる傾向が確認されている一方、Google は検索からのクリック全体は安定していると説明しています。影響の見方が分かれているため、自社サイトで起きている変化は自社のデータで確かめる必要があります。

対策は、従来の SEO の延長線上にあります。ページを正しくインデックスでき、スニペットを表示できる状態にしたうえで、Search Console の生成 AI 機能で掲載対象になっているかを確認します。そのうえで、検索で評価される信頼性の高い情報を提供することが重要です。

AI Score は、AI Overviews での定期計測を行います

Google は 2026 年 6 月から、Search Console の一部サイトへ生成 AI パフォーマンスレポートを段階的に提供しています。このレポートでは、AI Overviews と AI Mode に自社サイトの URL が表示された回数を、ページ・国・デバイス・日付別に確認できます。

一方、2026 年 8 月時点のレポートでは、どの質問で表示されたか、回答本文でブランドがどう扱われたか、ほかの AI エンジンと比べてどうだったかまでは確認できません。AI Score は、登録した質問を継続的に計測し、回答内の言及と参照リンクを追跡します。

AI Score は、AI 検索でのブランドの可視性を計測する分析ツールです。登録したクエリを定期的に計測し、回答のなかで自社がどう扱われているかをスコアとして表示します。

  • 日本語・日本からの検索として実際の Google AI Overview を取得し、回答本文での言及と、参照元リンクでの引用を判定します
  • 言及率と引用率を AI エンジンごとに算出するため、AI Overviews と ChatGPT・Gemini での扱われ方の差を並べて確認できます

Google AI Overview の計測は Pro プラン以上が対象です。まずは無料のスキャンから始められます。プランや対応エンジンは料金プラン、導入前の疑問はよくある質問にまとめています。

参考

この記事の著者

AI Score AIマーケティング部

AI Score は、ChatGPT・Gemini などの AI 検索エンジンでのブランドの可視性を計測し、競合比較と改善アクションを提示する分析サービスです。「AI時代のデジタルマーケティング」をテーマに情報発信を行っています。

この記事の監修者

飯塚 祐世

株式会社スタルジー 代表取締役 / AI Score 監修

SEOコンサルタントとして、金融・医療・不動産・エネルギーなど幅広い業界の大手企業・上場企業のオウンドメディアを支援。検索エンジン評価の分析にもとづくコンテンツ戦略設計から、記事品質管理、テクニカルSEOまでを一貫して手がけ、これまでに支援したメディアは累計50サイト以上。生成AIの普及による検索行動の変化にいち早く着目し、AI検索エンジンでのブランド可視性を計測・改善するGEO(生成エンジン最適化)の方法論を体系化。その知見をもとにAI Scoreのプロダクト設計を監修している。