AI検索上の「現在地」を可視化。円満相続ラボがAI Scoreで見つけた競合差と次の一手

- 企業名
- 株式会社サステナブルスタイル
- 業種
- 相続・終活メディア
円満相続ラボについて
円満相続ラボ(https://enman-souzoku.co.jp/media/)は、株式会社サステナブルスタイルが運営する相続・終活メディアです。士業が監修する相続・終活に関する情報や実際の事例を発信し、相続に悩む人へ相続診断士を紹介しています。
相続に関する質問は、「手続きについて調べたい」「信頼できる相談先を知りたい」など多岐にわたります。検索の選択肢にAIが加わるなか、円満相続ラボの情報やサービスがAIの回答でどのように扱われているかは、従来の検索順位だけでは把握できません。
計測の目的
今回の計測の目的は、AI検索上で円満相続ラボがどのように見えているかを把握することです。AIの回答は、同じ質問でもエンジンや計測時期によって変わります。1回の回答を確認するだけでは、露出の傾向までは判断できません。
AI Scoreでは、次の観点を計測対象にしました。
- 相続の相談先や情報源を尋ねる質問で、円満相続ラボが言及されているか
- 円満相続ラボの記事が、回答の出典として引用されているか
- ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexity、Google AI Overviewで結果に違いがあるか
- 同じ相続領域のメディアやサービスと比べて、どこに差があるか
計測概要
AI Scoreでは、相続に関する20クエリを、ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexity、Google AI Overviewで2026年8月24日から10月22日まで、おおむね週1回、計10回計測しました。タイムアウトなどで取得できなかった回答を除き、分析対象は延べ954件の回答です。
同じ条件で相続領域の競合4サイト(以下、競合A〜D)も調べ、メンション、引用、回答内の順位、GEOスコアを比較しています。GEOスコアは、回答内のメンション、自社ドメインの引用、競合との出現順をもとにAI Scoreが算出する0〜100の指標です。
計測結果
延べ954件の回答のうち、円満相続ラボのブランド名が言及されたのは2件、サイトURLが引用されたのは14件(約1.5%)でした。GEOスコアは計測期間を通じて0〜0.8の範囲で推移しています。
計測前の状態では、「AIに登場していないこと」と「登場状況を観測できていないこと」を区別できません。今回の計測によって、AI回答での露出が限定的であることを数値で記録しました。今後も同じ条件で計測することで、変化を比較できます。
Claude・Perplexityでメンションや引用を確認
円満相続ラボのURLが引用された14件は、すべてPerplexity(9件)とClaude(5件)の回答でした。ChatGPT、Gemini、Google AI Overviewでは、10回の計測を通じてメンションも引用も確認できませんでした。

ブランド名のメンション2件も、ClaudeとPerplexityの回答です。どちらも「専門家が執筆・監修し、解決事例も読める相続メディア」を尋ねる質問で、回答内の順位はClaudeが1位、Perplexityが3位でした。この結果から、円満相続ラボはどのAIに強く、どのAIに弱いのか確認できました。
競合ごとに強いAIエンジンが異なる
競合比較では、円満相続ラボよりGEOスコアが高いサイトがあり、可視性の差を確認しました。2026年10月22日の計測では、総合スコアは競合Aが10.2、競合Bが6.1で、円満相続ラボは0.5です。
ただし、すべてのAIエンジンで同じ競合が上位だったわけではありません。競合AはGoogle AI Overview(18.2)、ChatGPT(16.1)、Gemini(11.7)で高く、競合BはPerplexity(24.1)で突出しています。円満相続ラボのスコアが付いたのはPerplexity(2.5)だけでした。

同じ10月22日の計測を質問別に見ると、差が最も大きかったのは「税理士・司法書士・弁護士・行政書士の誰に相談すべきか」を尋ね、専門家を紹介するサービスの比較を求める質問です。この質問では、競合のメンション率が平均25%だったのに対し、円満相続ラボは0%でした。相続診断士を紹介する円満相続ラボのサービス内容に近い質問で、競合との差が開いています。
AI Scoreでは、この結果から、総合スコアで一括りにせず、AIエンジン別に差の要因を調べる必要があると判断しました。
計測から見えた改善候補
今回の計測では、短期間のスコア改善ではなく、調査と改善の優先順位を整理しました。以下は、計測結果からAI Scoreが整理した改善候補です。
引用記事を分析
まず対応したことは、ClaudeとPerplexityが引用した記事の分析です。記事のテーマ、情報の具体性、専門家情報、見出し構成などを確認すると、ほかの記事にも展開できる要素を探せます。
引用は特定の記事に集中していました。14件のうち9件は、「相続人の一人がお金を振り込んでくれない」という質問で引用された1本の記事です。この記事は9月24日の計測を最後に引用されていません。引用されなくなった記事を確認することも、変化の要因を調べる手がかりになります。
SEO/AIOのテクニカルな部分を点検
AI Scoreでは、AIがサイトの情報を取得する際に関係するSEO/AIOのテクニカルな部分も確認しました。クローラーへの許可設定やサイトマップなどを対象に、設定状況を点検しています。
SEO/AIOのテクニカルな部分の対応だけでAIの言及や引用が増えるとは限りません。AI Scoreでは、確認した設定を継続的な点検項目として整理しました。
継続計測で変化を検証
施策の効果を検証するには、引用記事の分析やSEO/AIOのテクニカルな部分の見直しを行ったあとも、同じクエリと比較対象で計測を続ける必要があります。施策の前後で条件を揃えることで、スコア、メンション率、引用率の変化を比較できます。
施策を行う前でも、1回あたりの引用件数は0〜3件、GEOスコアは0〜0.8の幅で動きました。1回の計測値だけを基準にすると、この揺れを施策の効果と見誤るおそれがあります。今回の計測の役割は、改善前の水準を変動の幅も含めて記録することです。施策の効果は、継続計測で変化を確認できてから評価します。
担当者からのコメント
LLMO(AIO)がこれからの時代重要だということは知っていましたが、何から始めればいいか分かりませんでした。
そんな中、AI Scoreを使って計測することで現時点での立ち位置を認識することができました。改善策も見えてきたので引き続き定期計測を行いPDCAサイクルを回していきたいと思います。
— 株式会社サステナブルスタイル 代表取締役 後藤様
まとめ
AI Scoreでは、円満相続ラボを対象に20クエリと5つのAIエンジンを10回計測し、AI検索上の現在地と競合との差を可視化しました。延べ954件の回答のうち、メンションは2件、URLの引用は14件で、ClaudeとPerplexityではメンションや引用されていることを確認しました。
競合との差はAIエンジンによって異なり、競合AはGoogle AI OverviewやChatGPTで、競合BはPerplexityで高いスコアでした。AI検索最適化の出発点は、施策を増やすことではなく、自社がどの質問とAIエンジンで見えているかを把握することです。今回の分析では、引用記事の分析、SEO/AIOのテクニカルな部分の点検、継続計測を改善候補として整理しました。
AI検索上の現在地をAI Scoreで可視化
AI Scoreは、複数のAIエンジンにおけるブランドのメンションや引用を継続計測し、自社と競合の違いを確認するための分析ツールです。
- AIエンジンごとのメンション、引用、回答内容を確認できます
- 同じクエリを継続計測し、時系列の変化を比較できます
- 競合を登録し、自社との差をAIエンジン別に確認できます
この記事の著者
AI Score AIマーケティング部
AI Score は、ChatGPT・Gemini などの AI 検索エンジンでのブランドの可視性を計測し、競合比較と改善アクションを提示する分析サービスです。「AI時代のデジタルマーケティング」をテーマに情報発信を行っています。
この記事の監修者
飯塚 祐世
株式会社スタルジー 代表取締役 / AI Score 監修
SEOコンサルタントとして、金融・医療・不動産・エネルギーなど幅広い業界の大手企業・上場企業のオウンドメディアを支援。検索エンジン評価の分析にもとづくコンテンツ戦略設計から、記事品質管理、テクニカルSEOまでを一貫して手がけ、これまでに支援したメディアは累計50サイト以上。生成AIの普及による検索行動の変化にいち早く着目し、AI検索エンジンでのブランド可視性を計測・改善するGEO(生成エンジン最適化)の方法論を体系化。その知見をもとにAI Scoreのプロダクト設計を監修している。